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僕は、

本名:皆川紀久雄(オイ)

昭和24年2月11日、新潟で誕生
( Still alive )
音楽家。
マリとは38年間一緒に暮らす。
3年程前に妻マリを連れ新潟の岩室温泉に帰郷。
Mali's Land の管理人

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「アメニモマケズ」

マリの朗読タイム

マリは亡くなる3ヶ月程前に宮沢賢治の「アメニモマケズ」が気に入って、暗唱出来るように覚えようとしていました。

なぜ?、と思い聞いてみると、この詩の最後の部分、「皆にデクノボーと呼ばれ‥‥‥そういうものに私はなりたい」がとても気に入ったからと言ってい ました。

最初の部分は勿論以前から知っていたのですが、最近テレビの番組で見て最後まで聞いていたら、知らなかった「デクノボー‥‥」が出て来て感激したら しいのです。

僕は早速ネットでこの詩を拾いプリントアウトして渡しました。

それから何気なくマリの様子を見ていたら、寝床に入る時に、よくそのプリントを持ち込んで読んでいました。

出だし部分の「アメニモマケズ‥‥」は元気な大きめの声で読み、そこから中の部分にかけては少し声が小さくなり、そして最後の「デクノボー」に入って来る とノリノリでまた大きな声になって、いかにも満足そうに読み終えるのでした。

僕はその、マリの朗読タイムが大好きでした。
彼女の朗読が聴きたいために、ときには誘いをかけるようにこちらから「アメニモマケズ」と読み始め、マリがすぐに一緒に読み始めるなんて事もしょっちゅ で、とても楽しい時間でした。

今思えばそれを録音してなかった事が本当に残念です。
マリの「アメニモマケズ」の朗読はけっこう「コミカル」に聞こえるのが特徴で、それがとっても「イイ感じ」でマリらしい傑作でした。

今ぼくは、お経代わりにこの詩を読んで、マリの魂に捧げています。